復縁で「嫉妬」と向き合う意味…恋人を略奪された時に知ってほしいこと
こんにちは。復縁工作員のKです。
得意分野は、復縁に欠かせない別れさせ工作です。女二人と男一人の三角関係を担当することがほとんどです。
女性心理について学ぶことが多く、僭越ながら筆をとりました。復縁成功後に向けて、嫉妬について考えてみたいと思います。
謡曲で表現される嫉妬の構図
『葵上』という能の演目をご存知でしょうか。かの有名な源氏物語の一節がテーマです。重苦しいお話ですが、お許しください。
タイトルにある葵上とは、主人公の光源氏の正妻です。葵上が悪霊にとりつかれてしまい、重体となりました。光源氏と周囲の人々は高名な巫女に頼んで、悪霊払いをすることにします。
悪霊の正体は、光源氏の古くからの愛人・六条御息所でした。六条御息所は身分が高く教養もあり、もともとは光源氏と深く愛し合っていましたが、葵上との競争に敗れた後無念のうちに亡くなったです。
六条御息所の怨霊は、源氏たちの目の前でしきりに葵上の着物を恨みがましく打ち続けます。
私がこのお話の構図で考えさせられたのは、葵上という存在の表現方法です。演じる役者はおらず、袖と呼ばれる着物だけが終始舞台に登場します。
ここに、嫉妬の複雑さを感じずにはいられません。
嫉妬は想像の産物でもある
三角関係についてのご依頼だと、復縁をしたいという気持ちが二番目になっている事例をよく見かけます。
恋人への気持ちより恋敵に対する激しい嫉妬心・敵対心でいっぱいになってしまう心の動きは、決して不自然なことではありまえん。文化人類学の研究では「三角関係では奪い合いの中心となる人物より、恋敵同士のほうがずっと相手のことを見つめ合っている」というのが定説です。ここで一度踏みとどまって、恋敵のことをどこまでご存知か考えてみてください。勤め先で何度か見かけただけだったり、時には相手の本名すら知らないのに、あれこれと思い悩んではいないでしょうか。
「恋人や元夫が、他の人にも同じように優しくしている」
「略奪女はきっとひどくずるくて、悪い人間だ」
このような考えは、苦しみのあまり生み出した想像でしかありません。私や他のサポート担当者からさせていただく確かな報告以外は、どれも正しくない思いこみです。
嫉妬との向き合い方・上手な活かし方
三角関係での苦しみが大きい女性には、頭脳明晰で論理的な考え方が出来るという長所があります。先に述べた六条御息所もそのタイプです。そうした女性は、私たち男にとってはあこがれの存在です。上手に感情の先走りを押さえることが出来れば、復縁成功後に男をリードできる存在として、末永い幸福の維持に努められると考えています。
今を乗り越えるために最初に実践していただきたいのは、事実とそうでないことの区別です。
事実・想像の整理
三角関係という非常事態に直面すると、パニックのあまり「既知の事実」と「悪い想像」を混同してしまいます。カウンセラーと一緒に事実と想像を整理するか、ご自宅でひとり落ち着けるときにノートに書き出してみてください。心に傷を負った人向けのカウンセリングの現場でも、よく実施されている方法です。
自己投影してしまっている部分をさがす
私たちが報告するまで、相手の女性の情報はごく限られている状態ですね。情報の少なさにより怒りの矛先を失いそうになった心は、自分の性格や行動パターンを憎い相手に投影して、事実とは違うイメージを作り上げてしまいます。そのまま放っておくと、復縁に成功しても自分自身やパートナーのなかに嫌な側面を見つける習慣が自然と出来てしまいます。辛い作業ですが、自己投影してしまっている部分を見つけてみてください。
略奪された経験を乗り越えて復縁するには
率直に言うと、男に嫉妬の苦しみはなかなか伝わらないものです。『葵上』の演目を見ても、本来深く反省すべき光源氏の心の動きは全く描写されていません。復縁工作では十分な反省を促しますが、それでも男性が心底悔いるのはずっと後のことです。恋人や妻の変化を通して成長するまでは、出来事の意味をきちんととらえることが出来ません。
新しい二人の歩みを通してどちらも成長することが、嫉妬を乗り越えるために欠かせないことだと私は考えています。
そのために、嫉妬の仕組みにある「想像に任せて相手のイメージを固定化する」「関係する人に自己投影する」という心の反応を知って、上手に自分をコントロールすることが大切です。
調査・工作・カウンセリングという3つの側面から、お二人双方の魅力を伸ばすお手伝いをしています。略奪や三角関係を悲劇に終わらせず、お二人が互いに相手を引っ張り上げることの出来る関係にしませんか。
裏切りの傷口が広がらないよう、私たちにお任せください。
夫婦や恋人の関係は、交際したばかりのようには上手くいきません。三角関係や裏切りは、楽しかったあの頃に少しだけ抱いていた不満を解消する機会でもあります。
抱えた心の傷が跡とならないよう、訓練と研修を積んだ私たちが寄り添います。